工務店・ハウスメーカーの違い / メリット・デメリットとは

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「工務店やハウスメーカーという言葉は聞いたことがあるけど...」 「メリットデメリットって何だろう?」 
ここでは工務店・ハウスメーカーについてザックリ解説していきます! 


ハウスメーカーとはどんな会社?
ハウスメーカーとは全国各地に展開している建築会社のことを意味し、その規模は比較的大きいものが主流です。まずはハウスメーカーがどのような建築会社なのかを解説します。

■ハウスメーカーの概要
ハウスメーカーは一般的に広い営業エリア内で国内全域に向けた活動を行う建築会社のことです。工務店に比べてネットワークが広く、オーナーの方の要望に沿った家を建てられます。選択設計ができるのが強みであり、多数のデータを参考にしたマイホームを作りたい方向けに商品を提供する建築会社です。テーマごとに専門特化している業者が多く、ハウスメーカーごとに多種多様な組み合わせから厳選できるのも利点の1つです。

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ハウスメーカーはスキルにばらつきがなく、どこに依頼しても安定のクオリティで仕上がるのが魅力です。業者によっては使用する建材を工場生産によって確保しており、品質も一定を保てるよう努めています。それらの建材を活用するため、工期も短いのが特徴です。特にハウスメーカーは選択設計となるため、好みの要素ごとに選ぶだけで家が完成します。目安となる工期は約3.5ヵ月と短いのも嬉しいところです。

また、ハウスメーカーは名の知れた大手の建築会社が多数存在するため、倒産するリスクも最小限に抑えられます。家の建築は数ヵ月単位の工期が必要となるからこそ、経営が安定しているかどうかは重要です。何より大手の建築会社は施工例も豊富なため、モデルハウスやカタログを見ながら決められるのも魅力となります。

さらには、大手の建築会社ならではの工事保証やアフターフォローも充実しており、万が一の際にも頼りになります。この先も長く住む住宅だからこそ、定期的な点検や修理が必要となるでしょう。ハウスメーカーであればそれらを無料で実施しているところもあるなど、非常に優れた点も多いです。

ハウスメーカーのデメリット
ハウスメーカーは総じてコストが高く、住宅ローンを組む際には毎月の返済が重荷となる場合もあります。誰もが耳にしたことのある大手の建築会社では、広告や宣伝に莫大な費用をかけています。そのため、誰もが安心して相談できる一方でコストは高くなりがちです。

また、ハウスメーカーはオリジナリティが低いことも欠点です。あらかじめテーマなどが決められている場合が多く、その中から選んで組み立てていくというのが主流となっています。つまり、理想の家を作るには少々物足りなさを感じるかもしれません。それでいて自社のみで対応している業者が多く、柔軟な発想が生まれないことも多々あります。良くも悪くもどこにでもあるような家になってしまう可能性は否めません。

そのほか、大手の建築会社は全国各地に拠点を持っている一方、チェーン店やフランチャイズ店も多く、その土地ならではの情報に乏しい場合もあります。オーナーの方が知りたい公共施設や交通機関など、本来は事前に知るべき情報が入手できない可能性もあるでしょう。もし、大手の建築会社を選ぶなら、現地の情報についてどれほど詳しいかも加味すべきです。

工務店とはどんな会社?
工務店とはいわゆる地域密着型の建築会社のことを指し、その規模も比較的小さいものが主流となります。ここからは工務店がどのような建築会社なのかを解説します。

■工務店の概要
工務店は一般的に狭い営業エリア内で地元に向けた活動を行っている建築会社のことです。ハウスメーカーに比べてフットワークが軽く、オーナーの方の条件に合わせて住宅を建てていくことが可能です。自由設計ができるのが魅力で、より自分らしいマイホームを作りたい方向けに商品を提供している建築会社となります。それぞれ得意分野も異なるため、工務店ごとの色が出るのも特色の1つです。

工務店のメリット
工務店は原則としてコストが安く、住宅ローンの総額も抑えられます。そのため、毎月の返済が負担となることもなく、万が一に病気や怪我で働けなくなっても対応しやすいです。また、中小の建築会社であれば広告や宣伝の費用も抑えているため、あまり知られていない一方でコストが安いのも強みです。

また、工務店はオーダーメイドで作っていくため、オリジナリティが高いのも利点です。理想とする設備や機材はもちろん、住宅の機能を自由に組み込めるため、居住後に不満が噴出することも少なく済みます。また、窓や玄関などの間取りも決められるため、日当たりや風通しも好みに合わせて建てられます。特に工務店は地元の業者が協力して対応することが多いため、より柔軟な発想が生まれやすいのも魅力です。つまり、この世界に1つだけの夢のマイホームを作るのに最適だといえるでしょう。

さらには、中小の建築会社は地域に根差して住宅を提供しているため、その土地に住む人にしかわからない情報も豊富です。公共施設や交通機関についてはもちろん、学校や病院までの距離、美味しいパン屋さんや種類が豊富な花屋さん、コンビニやスーパーなどの情報まで教えてくれる場合もあります。より詳細な情報を知りたい場合は、工務店など地元に密着した中小の建築会社を選びましょう。

工務店のデメリット
工務店は名前の通った法人もある一方、個人で営んでいるところもあります。そのため、職人によってスキルにばらつきがあり、利用する工務店ごとにクオリティが左右される可能性が否めません。業者によっては使用する建材もそれぞれ違い、品質が不安定な場合もあります。なかには特別な建材が必要となることも多いため、どうしても工期が長くなってしまいます。工務店は自由設計が売りですが、一からすべて組み立てていかなくてはならないため、工期も約4~4.5ヵ月ほど必要です。

また、工務店はあまり知られていない中小の建築会社が多々あるため、長い目で見ると倒産するリスクもあります。住宅の建築は数ヵ月単位の工期がかかることもあり、経営が安定していないというのは危険です。今後も長く住む家だからこそ、息の長いところを選ぶべきではないでしょうか。特に中小の建築会社は施工例が少ないことも多いので、モデルハウスやカタログで実物を見たいという方にとっては不向きかもしれません。

その他、工務店は工事保証やアフターフォローがいまいち充実していないことも多いです。日本は四季折々で地震や台風などの災害も多いからこそ、定期的な点検や修理は必須です。状況によっては数年に一度、もしくは十数年に一度の頻度で修繕が必要となります。工務店を選ぶなら、それら建てた後もきちんとアフターフォローしてくれるところを選びましょう。

工務店とハウスメーカーの違いは何?
そもそも工務店とハウスメーカーの違いについては、明確な定義がなされているわけではありません。よく言われる違いは規模と対応エリアの違いです。
工務店は規模が小さく対応エリアも地元なのに対して、ハウスメーカーは規模が大きく対応エリアが全国となっています。ただ、これにも厳密な定義が決められているわけではないため、実際には工務店・ハウスメーカーに関わらず、依頼する建築会社によって異なると考えておいた方が賢明です。


工務店は企画力に優れていて多面的な要望に応えられるのに対し、ハウスメーカーはブランド力に優れていて圧倒的に安心できるのが特徴です。これも建築会社ごとに違うため、1社への相談で決定するのではなく、2社、3社と比較検討して判断してください。

例外として工務店ほどの規模でもハウスメーカーを名乗っているところもあれば、ハウスメーカーほどの対応エリアでも工務店を名乗っているところもあります。それらの点で困惑してしまうこともあるため、まずは定義に囚われずに判断しましょう。

自分にはどちらが向いている?工務店向きの人とハウスメーカー向きの人では、これから家を建てる方はどちらを選ぶべきなのでしょうか。結論を先にいうと、工務店もハウスメーカーもプロなので、要望通りに住宅を作ってくれます。しかし、両者には違いがあり、向き不向きもあります。以下、それぞれ工務店向きの人とハウスメーカー向きの人を箇条書きでまとめるので参考にしてみてください。

■ハウスメーカー向きの人  
・テーマから選択したい人

・工期を短くしたい人

・クオリティを求める人

・イメージ通りに作りたい人


■工務店向きの人
・自由に設計したい人

・コストを抑えたい人

・オリジナリティを求める人

・柔軟な発想で作りたい人


まとめ
夢のマイホームを建てる際には工務店を選ぶべきかハウスメーカーを選ぶべきか、慎重に検討する必要があります。実際はどちらにもメリットとデメリットがあるため、自分が向いている方を選択できるのが理想です。
もし自分で判断するのが難しい場合は工務店とハウスメーカーに直接問い合わせを行い、両輪で計画を立てていきましょう。そして、最終的に自分やその家族・親戚が納得できる方を選んでください!

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